【コラム】思考を止めるには“正しい言葉”が必要!

パニック症で起きる予期不安や広場恐怖は、不安が不安をつくる悪循環の思考パターンによるものです。

これをコラム思考といいます。

これを止めるためには、患者さんにお伝えしてる言葉があります。

それは「思考を止める」ということです。

脳が勝手に不安をあおる状況をつくる前に、「論理的な思考」で脳の暴走をコントロールするのです。

突然、パニックに陥ったときは、「過呼吸で死ぬということはない!」という言葉を思い出し、唱えるのです。

もし、電車の中でパニックになり、その場から逃げたくなったときは、「不安によって死ぬことはない!」と、何度も言葉にして言うのです。

脳は、“論理的な説明”、“納得のいく言葉”を聞くことで、これが正解だとを認識します。

さらに、脳が最も反応する言葉は、“自分の発した言葉”ですから、「自身の言葉」で唱えることで、間違った認識は正しい認識へと上書きされるのです。

これで脳の間違った思考を変えることができます。

脳は言葉によって、言葉をつぶやくことで前頭葉から大脳辺縁系へ感情として伝わり、認識力や記憶力が定着します。

たとえば、セミナーなどに参加する前に「できる!できる!できる!」と10回声に出して言ってからセミナーを受けます。

その結果、セミナーの内容の理解度が上がるということが実際に起きます。

だまされたと思ってやってみてください。

これは、脳を意図的に操作できたということです。

つまり、脳を操作することによって、不安を軽減したり、ネガティブ思考をポジティブ思考に変えることができるのです。

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