ハイブリッド整体とは、「手技」による関節の矯正と、「機器」による施術のよいところをあわせて、より効果的な治療に進化させたものです。
そもそもなぜ?関節の矯正を行うのでしょうか?
体の根幹、中心にあるのは骨格であり、骨と骨とのジョイントが関節です。
体には常に重力がかかっているため、筋肉と連鎖して関節が体のバランス、重心を整えています。
関節はとても重要な部位だからです。
しかし、外傷や疲れ、ストレスなどから姿勢が崩れ、体に必要以上の負荷がかかると、関節の動きは悪くなり、場合によっては動かなくなります。
これらの関節のズレによる神経圧迫の不具合を、カイロプラクティックではサブラクセーションといいます。
首や背中のサブラクセーションは、全身におよぶ痛みやしびれ、特に「自律神経失調症の原因」となります。
したがって、触診をして関節にズレがある場合は、関節を矯正をして「脳からの神経の流れ」を整える必要があります。
手技による施術について
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体の全体の土台は「骨盤」です。また上半身の土台は「肩甲骨」です。
体全体のゆがみによる不具合や不調については、骨盤とつながっているお尻や腿の部分などを施術します。
上半身のゆがみによる不具合や不調については、首、肩甲骨、背中につながっている広背筋や僧帽筋などを施術します。
息苦しさや背中や胸の痛み、内臓などの不調については、「横隔膜」を施術します。
横隔膜は上下することで、肺を動かしたり、内臓を動かしています。
したがって、自律神経の乱れによる胸やお腹に不調がある場合は効果的です。
また、末梢神経である「自律神経」は、背中から腰のあたりまで背骨の中を通っています。
自律神経系の交感神経は背中(脊髄)のあたりから出ていて、副交感神経はお尻の上あたり(仙髄)から出ています。
したがって、自律神経を整える施術の部分としては、背中の「胸椎」と腰の「骨盤」を中心に行います。
そして、意外と見落としがちなのが「手足」です。実はかなり重要な部位なのです。
それは、足の指の小さな関節でも、可動域が狭くなると、走り方や歩き方が変わり、身体全体のバランスが大きく崩れるからです。
さらには、その補正作用として、体の土台、バランサーである「骨盤」や「肩甲骨」でバランスをとろうとするため、土台自体もゆがむのです。それが腰痛や肩こりの原因にもなります。
また、手の指の関節の可動域が狭くなると、細かな作業がしづらくなるため、その補完作用として、手首から肘、肘から肩へと関節のズレが起こるのです。
その結果、首や肩の痛みや、肘や手首や指のしびれが起きる原因にもなります。
当院で必ず診るのは、首(頸椎)の関節のズレです。
首の関節のズレは、全身への神経の流れに影響するため、全身のゆがみにつながるのです。
また、顎や顔のゆがみも引き起こすため、首の施術は特に重要です。
セルフケアについては、基本的には私が施術で行っていることをまねしてやってもらえば大丈夫です。
体の触り方のポイントは、“力の入れ具合”です。
一度、私の施術を受けてもらえば、触る強さがわかりますので、セルフケアができるようになります。
注意することは、同じところを強くしつこくやりすぎないことです。
機器を使った施術
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当院のハイブリッド整体は、手技とあわせて、機器による顔の施術を行います。
人間の体をすべてコントロールしているのが中枢神経である「脳と延髄」です。
そして、体の情報を脳に伝えて、脳からの命令を体に伝えているのが、体中に網目のように張り巡らされている末梢神経で
す。
末梢神経には自律神経も含まれています。
したがって、自律神経の不調に伴う体全体のゆがみや痛みの不調がある場合は、脳にアプローチすることがとても有効です。
脳神経と密接に関係している感覚神経は「顔」に集まっています。
特に密接な関係にあるのが、顔にある「三叉神経」です。
三叉神経は耳の後ろから放射線状に、「目のまわり」、「頬のあたり」、「顎」にかけて3方向に分かれています。
ここへ専用の機器を使い、ソフトな刺激を与えます。この施術は自律神経失調症の治療に非常に有効です。
脳へのアプローチのしくみ
顔には、喜怒哀楽の表情をつくるため、30種以上の筋肉や三叉神経や顔面神経などがあります。
特に目や頬や顎のまわりには、脳神経とダイレクトにつながっている神経があります。
したがって、顔の特定の場所に刺激を与えることで、脳神経が正常化して体全体のバランスが整います。
三叉神経は、脳神経の中で最大の神経で、「顔の感覚」を脳に伝える末梢神経として、皮膚にくまなく分布しています。
機器を使い、三叉神経の分布箇所をピンポイントで刺激すると、脳各部や全身からの感覚が集まる視床に刺激の情報が伝わり、さらに、自律神経をコントロールしている視床下部にも刺激の情報が伝わります。
三叉神経は触覚、痛覚、温度覚の感覚情報のセンサーであり、3方向(①②③)に枝分かれしています。
①目の周り、②頬から耳、③顎のあたりに分布しています。
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①目の周りの施術
三叉神経は眼神経にも分かれています。
特に、目は12の脳神経のうち、4つとつながっていますので、目の周りを施術することで、脳神経を正常化することが期待できます。
また目の周りには、顔や頭の骨が隣接しているため、施術により顔や頭のバランスが整います。
②頬から耳を施術
三叉神経は上顎神経にも分かれています。
内耳神経や聴覚神経は、平衡感覚を保つための神経ですので、耳の周りを施術することで、体全体のバランスが整います。
③顎のあたりを施術
三叉神経は下顎神経に分かれています。
舌は2つの脳神経とつながって、食べたり、話をしたりする舌の動きにかかわっています。
また、顎の動きにも連動しているため、下顎の周りを施術することで、顎関節が整い、咀嚼のバランスが良くなるため、体全体のバランスが整います。
前述のとおり、自律神経は脳の奥にある脳幹(生命の根幹)という場所と、脊髄(背骨の中)から出ています。
脳に過度のストレスがかかると、自律神経が乱れ、神経の流れが悪くなり、体のバランスが崩れて背骨はゆがみます。
また、悪い姿勢が長く続くと、背骨がゆがみ、筋肉の過度な緊張から自律神経が乱れるのです。
このことからも、自律神経にかかわる症状の根本的な治療は、脳と背骨へアプローチが最善な方法なのです。
ハイブリッド整体は、ソフトなアプローチで、より進化した安全な施術です。
電気を流したり、鍼を刺したりはしませんので怖くはありません。
あなたの心の中、体の中で起きていることを大まかに説明しました。
普段当たり前に使っている体ですが、脳については、自律神経失調症やうつ病などにならないと、考える機会があまりないと思います。内容としては難しいかとは思いますが…
しかし、健康的に生きるためには、睡眠や食事、運動はもちろん大事ですが、さらに一歩踏み込んで、自分の体に起きている症状が「なぜ起きているのか?」を知ることはとても大事です。
なぜなら、症状の原因を知ることで“病気の予防”になるからです。
予防ができれば、症状をコントロールできるわけです。体のしくみを何となくわかるだけでも、まったく知らないよりは、健康についての不安感は少なくなります。
私たち人間が不安になる理由は、「わからないこと」です。
知ることは、「心の安心」につながり、それが“ストレスの抑止力”にもなります。
整体を受けるメリット
病院などと違い、「親身」になってくれる先生の治療を受けることで、いつでも頼れる人がそばにいる安心感が得られるなど、さまざまなメリットがあります。
当院にご来院の患者さんは、私の自律神経症状の体験談や、患者さんの回復事例を知ることで、「私もきっと変われる」と素直に思えるはずです。そして、実際に施術を受けて、これまでにない「体の変化」を実感されます。
ですから、あなたがこれまで、さまざまな治療を受けていたとしても、改善しなかったという理由だけであきらめないでください。
あなたに合った治療(カウンセリングや施術)を受けることで、これまでにはない体の変化は必ず起きます。
まずは「試してみること」です。
一方、私たちも「しっかりとした問診」が最も大事だと考えています。
患者さんが不安や心配がなく、安心して納得して治療を受けられる心の状態でないと、どんな良い治療をしても、患者さんが納得のいく結果にはならないからです。
当院では、カウンセリングの後は、施術の内容や施術計画、セルフケアの方法などを説明します。
そして、体のバランスなどを診る検査を行い、患者さんに体のゆがみや重心のズレなどについて理解してもらい、そのうえで、施術を開始します。
私たちはコロナを経験しましたが、今後、感染症と共存していく世の中においては、ワクチンや薬に頼らない、本来人間が持っている自己調整機能「ホメオスタシス」の機能(自律神経系、内分泌系、免疫系)が注目され、このような「自律神経の治療」が将来、“スタンダードな治療”になることを期待しています。