ホームページでわかる、あなたに合った先生の見つけ方
ホームページでは、実際の良し悪しを判断するのが難しいと思われがちですが、ポイントがわかれば、意外と判断しやすいのです。
まず、一番大きなポイントは、「まだ出会っていない患者さん」をイメージした寄り添ったホームページになっているかという点です。
これは電話でも問診でも、すべてにおいて共通する先生の人間性の部分です。
基本的なことですが、整体院のホームページを見る人は何かしらの不調を抱えている人です。
ホームページを見ること自体にストレスを感じるのです。
ですから、できるだけストレスを感じさせないようなつくりになっていなければなりません。
具体的には、このようなポイントです。
・デザイン(色、形、配置)が見やすい
・文章が読みやすい(言葉使い、表現)
・内容がわかりやすい(丁寧)
・内容がしっかりしている(理論、論拠)
・先生の主張がある(個性、感性、人間性)
・オリジナル性がある(意欲、熱意、創造性)
これらがあまり感じられないホームページはパスした方がよいでしょう。
腕組みポーズをしている先生は要注意!
いくつかのホームページを見てもらうとわかりますが、腕組みをしている先生の写真が目につきます。
このポーズは、業界でパターン化しているのです。
わかりやすくいうと、どこかの売れてる先生のホームページをまねしているわけです。
つまり、先生の独自性や主張が弱いのです。また、単にまねをして売れると勘違いしていて、安易にホームページをつくっている可能性があります。
ホームページは患者さんとのはじめての出会いの大事な場所です。
基本的な話ですが、いくら目立つデザインであっても、そのホームページから、先生の人間性や先生の「患者さんを何とか良くしたい!」という強い気持ちが伝わってこなければ、あなたはそこにコンタクトをとる必要はありません。
たくさんホームページを見ていると、あるパターンがある!
「なんか、こんなホームページよく見たことある?」と、思ったら、それはホームページ代行業者のテンプレートを使った簡易ホームページの可能性があります。
大事なホームページを、自分でつくっていないということです。
私は市販のホームページ作成ソフトを購入して、自分で仕上げました。
そのうえ、これまでに過去4回、試行錯誤しながら、ホームページをつくり直しています。
これは、自作を自慢しているわけではなくて、代行業者につくってもらうと、見た目はきれいですが、「仏作って、魂入れず」になってしまうからです。
ホームページの大事なポイントは、魂の部分である先生の人間性がちゃんと伝わっているかということです。
信頼のおける先生がつくったホームページは心にしっかり響いてくるものです。
応対でわかる、あなたに合った先生の見つけ方
電話のポイントは、先生があなたの悩みや辛さをしっかりと聞いてくれて、あなたの不安や疑問がクリアになったかどうかがポイントです。
また、治療内容や先生の考えなどを聞いて、「ここで大丈夫だ!」とあなたが思える会話が十分にできたかです。
電話での会話が苦手な人もいると思います。
そういった人は、LINEやメールで、「聞いてほしい今の悩み」や「ホームページではクリアにならなかったこと」などを問い合わせをするとよいでしょう。
送った内容に対して、先生がどれだけ“親身”になって、返信をしてくれたかで判断をするとよいでしょう。
これは、口コミの返信についてもいえることですが、患者さんからの口コミに対して、先生がどのような内容を返信しているかをしっかり見ることです。
・遅くとも2日以内に返信されているか?
・内容がほかの患者さんへの返信と似た内容である場合は論外ですが、行った施術の内容や、セルフケアの方法などを、都度患者さんに向き合って、書いているかです。そして、その内容から親切さや丁寧さが感じられるか?
患者さんは、施術後に話したことはあまり覚えてない場合があります。
ですから、根気良く何度も、患者さんにその内容を理解してもらうように伝えようとする先生の姿勢は、患者さんのことをしっかり思っている証拠です。
逆に、「〇〇さん、本日はありがとうございました。頑張って治していきましょうね。次回のご来院をお待ちしています。」のように、挨拶だけで内容がなく、先生の想いも書かれていないものは良くない返信です。
貴重な時間をさいて、無償で口コミを書いてくれた患者さんに対して、感謝の気持ちが感じられないのです。
ちなみに、私は患者さんからの口コミに対して、返信の文字数は2倍以上は書いています。
文字数が多ければよいというわけではありませんが、患者さんにしっかり伝わる内容を書くために時間を使っているのです。
先生は、患者さんに対して、時間と労力の自己犠牲を払うべきだと考えています。
問診でわかる、あなたに合った先生の見つけ方
問診やカウンセリングの流れは、患者さんの不安や疑問を取り除きながら、問診票をもとに先生が質問をして、患者さんが答えるかたちで話を進めていきます。
その中で先生は、なぜ今まで良くなっていないのかを患者さんの話から推考し、その原因を患者さんに理解してもらい、治るための具体的な提案をします。
あなたは、先生がどんな姿勢で話を聞いているのか、どんな言葉をかけてくれるのか、先生は本音で話をしているかなどを冷静にチェックするとよいでしょう。
問診票を書いたあとの問診を重視しているか
・記載内容の確認程度になっていないか?
・あなたに治療の具体的な方法や改善していくイメージを伝えてくれたか?
・何が問題で良くなっていないのか、何をすれば良くなるのかを一緒に考えてくれて、
あなたが「これならイケる!」と納得できる解決法を伝えてくれたか?
カルテには想いも綴っているか
私にとって問診票は、単に患者さんのデータを保存するためのものではなく、患者さんと問診やカウンセリングで共有した治るイメージの内容と、患者さんの治療に向かう想いを綴るものです。
患者さんをカウンセリングした記録は残っていても、そこで話した内容や共有した治るイメージの内容、話をしてお互いに気づいた内容は、記載しない限り時間とともに忘れてしまいます。
一期一会の会話をしっかり書き残すことで、より患者さんに寄り添うことができます。
これがすべてではないですが、ただ話を聞いているだけではなく、これに代わるような熱心な態度で、あなたの話を聞いてくれていれば、良い先生だと思います。
イメージを共有するカウンセリングをしているか
私はカウンセリングの際に、ホワイトボードに書いた内容をその場でプリントアウトして患者さんに渡します。
患者さんは書いた内容が手元にあることで安心できますし、話した内容を忘れたとしても、それを見れば、問診時の良い臨場感が思い出されて、常に前向きな気持ちでいられます。
特に、自律神経失調症やパニック症の人にとっては、心を鎮めるお守りになります。
わかりやすく、丁寧に説明をされている先生の姿勢はあなたに向き合ってくれている誠意の証です。
施術でわかる、あなたに合った先生の見つけ方
施術の場面では、今のあなたの体の状態をしっかりと伝えてもらえているか、それがどう変わっていけばよいのか、そして、先生が行おうとしている治療の意図、施術後の体の変化などをあなたにフィードバックしているかです。
施術中は実況中継をする!
施術は、「この部位にこういうエラーが生じていますから、ここを施術しますね!」「どうですか、先ほどの違和感はなくなりましたか?」と確認しながら、治療を進めていきます。
患者さんは常に施術の説明を受けながら治療が進むので、不安がなくなります。人は不安があると、心も体も解放しません。治療の効果が半減します。
私は、実況中継しながら治療を行っています。これをうるさいな…と、感じる人は当院にはいないはずです。
なぜなら、患者さんも施術中に私にいろいろと質問をされるからです。
あまり喋らない先生がたまにいますが、患者さんは不安でしかありません。
もし、“静かにしてよ”って思われる人は良く眠れるリラクゼーションやマッサージを行う方が合っているかもしれません。
アフターケアでわかる、あなたに合った先生の見つけ方
施術後のチェックポイントとしては、先生が心や体の具合的なケアの方法や、ストレスのかからない日常の過ごし方などを伝えてくれたか、またLINEなど、いつでも相談できる手段を伝えて、施術の2、3日後に、心や体の変化を聞いてくれたかなどです。
次の予約を取ることばかり気にしている先生は、患者さんにとって大事なこの部分が抜け落ちています。
初診から回数券の購入を促してこないか?
初回の施術後に、回数券の購入を促す話をする先生がよくいます。
そこに通うのは考えた方がいいでしょう。
患者さんは施術を受けたあとには、「体が軽くなった!楽になった!」などの感想を言われます。しかし、これはあくまでも施術直後の感想です。
患者さんが本当に求めているレベルの心や体の変化の実感は、日常生活を送ってからでないとわからないのです。
患者さんは、施術の効果が実感できたかによって、そこの整体院に今後通うかどうかを判断します。
初回ではそこに通うかどうか判断する材料がほぼないわけです。
それにもかかわらず、そのタイミングで回数券の購入を促すということは、その先生は、患者さんの心理がわかっていないばかりか、売り上げを優先しているのです。
2回目以降の施術の際は、前回の施術を受けてみて、心や体はどんな感じだったか、今週はどのように過ごされたかなど、施術前に、常にあなたの状態を聞いてくれているか、また、先生が前回課題となっていたことなどを調べてくれたり、新たな提案などをしてくれているかを確認してください。
時間外でも電話やオンラインで対応してくれるか?
これは本気で患者さんに向き合う覚悟があるということです。
先生の中には、そういう方も本当におられます。
プライベートと仕事のメリハリが大切だという先生も多いです。それは正しいことと思います。
しかし、ここで言いたいことは先生が、患者さんのことをどこまで考えているかです。
先生の仕事に対する考え方とは別の話です。私の仕事は一日一日で終わっているのではなく、患者さんの一生を背負っているので、切れ間なく永遠に続くものだと思っています。
うでないと、患者さんは心から私を信頼してくれません。
「先生、私はここ以外に行く所がないから、死なないでくださいね!」って、言われることがあります。
この言葉は私にとって勲章であり、とてもうれしく、励みになる言葉です!
「〇〇専門整体院」と、うたっていて、実際に電話で話を聞くと内容がうすい!
患者さんから実際に聞いた話ですが、「自律神経専門」とうたっているので電話をしたら、先生は自律神経の症状に詳しくなく、経験もなく、まったく言葉が響かなかったそうです。
つまり、今は、「自律神経専門」と、看板に書いておけば、患者さんが来るだろうというくらいな感じで、「専門」と名乗っている整体院らしく、当院の地域にも実際にあります。
こういった整体院は、患者さんを救おうというより、自分の生活を救おうとしているわけです。情けない話です。
見分けるためには、電話で聞くとよいでしょう。
「先生は過去にどんな辛い経験をされたんですか?」って、ストレートに聞いてみて、先生の話があなた自身に響くかを確認するとよいでしょう。
信念を持って取り組んでいる先生であれば、患者さんのためになると思って、何でも話してくれるはずです。
私が思う本物か偽物かを見抜く真贋は、自己犠牲だと思います。
患者さんのために、時間、お金、患者さんのことを考えるエネルギーを、どれだけ費やしているかだと思います。
先生の熱意は患者さんにきちんと伝わります。
本物の先生は患者さんが心や体の不調によって人生を楽しめなくならないように、親身になって話を聞き、良くなるための自己犠牲を惜しまないものです。
症状は出会いでしか治せないのです。人生は出会う人によって大きく変わります。
私がいい先生だなぁと、思う先生は、自分の治療以外にも、患者さんのためになることであれば、何でも提案してくれる先生です。
いかがでしたか?あなたを整える場所を見つける参考にしてください。