頑張らない生き方の提案

「〜しなければならない…」を捨てて、「〜したい!」で生きてみましょう!

“心の病気”といわれる、うつ病、適応障害、不安症などになる患者さんの特徴として、仕事や家事、子育てなどにおいて、「〜でなければならない」という捉え方をする傾向があります。

このように捉えてしまう背景には、その人の「性格」が大きくかかわっています。

その性格については、几帳面、完全主義、理想主義、頑固、負けず嫌いなど「強気な面」と、内向的、心配性、小心、敏感などの「弱気な面」を持ち合わせています。

この強気な面と弱気な面のギャップが埋まらないため、その矛盾や葛藤が脳の混乱をまねきます。

また、「理想の自分」と「現実の自分」のギャップについても同様に、脳に過度のストレスを与えるため、心の病になりやすいと私は考えます。

したがって、ものごとを考えるときは、「これをしなければならない」と考えず、まずは無心にそれをやってみて、その過程において、“楽しみの要素”を見つけて、「心に折り合い」をつけるくらいがよいと思います。

性格を変えることはなかなか難しいですが「意識を変えること」で、脳の混乱は起きにくくなり、症状を起きにくくすることができます。

目次

良い人間関係をつくるヒント

ストレスとうまく付き合うために、できるだけ円滑な人間関係を保つこともひとつです。

人と接するときに、できるだけストレスにならないように、次のようなことを心がけてみてください。

1. 誰にでも笑顔で接するよう心がける
2. クヨクヨ、後悔しないために、その場の雰囲気に流されない自分でいる
3. 曖昧な対応をとらず、自分の意見をはっきりと伝える
4. 他人の目を気にせず、何ごとにも自信を持って行動する
5. 感情的になりそうなときは、深呼吸をして気持ちを切りかえる
6. 常に相手の立場になって、冷静に考えてみる
7. ひとりで悩まず、周りの友だちや仲間に相談する
8. 自分を大切にし、自分の価値観を大事にして生きる

ストレスを減らすヒント

ストレスとうまく付き合うためには、“自分らしい生き方”が軸になります。

自分らしい生き方とは、“等身大の自分”で生きるということです。

人からどう見られようとも、気にしないという生き方です。

あなたはあなたです。一生あなただからです。

しかし、社会の中のあなたは、何かしらのしがらみの中で生きているわけです。

会社や家族や友だち関係など…

それらに、支えられて生きているのは事実ですが、他人の評価を気にして生きていると、生きていること自体がストレスになります。

そもそも人間には、他者と自分を比較する性質があります。

それは「人から認められたい」という自己承認欲求があるからです。

有名なマズローの5段階欲求の4段階にあたる部分です。

マズローの欲求5段階

1 生理的欲求

2 安全欲求

3 社会的欲求

4 承認欲求

5 自己実現欲求


現代の社会は、1〜3は満たされ、4の段階にあるといわれています。

人と自分を比較することは、人間関係上は自然ですが、自分らしさと相反する他者評価の依存度が強くなると、自信のない自分を露呈することになり、行動や態度が消極的になり、それがストレスの要因にもなります。

ちなみに、自己承認欲求の強い人は、次のような特徴があるようです。

1 さみしがり屋
2 目立ちたがり屋
3 自分に自信がない
4 周囲からの評価が気になる
5 人の話を聞かない
6 自分の自慢話が多い

ストレスから自分を守るためには、「自分らしい生き方」を見つけ、等身大の自分で生きるための「自信」をつけることです。

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