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) $> 三浦雄一郎式「攻める健康法」
「サントリー ウエルネスライフ マガジン(2014.2月号)」にいい記事がありましたのでご紹介します。

〜三浦恵美里 (冒険家 三浦雄一郎 娘) 記〜

エベレスト挑戦の2013年が終わり、新たな2014年を迎えて早1カ月がたちました。昨年5月のエベレスト登頂後、帰国してからの6カ月間、父は多忙を極めておりました。特に、8月後半から年末にかけて月30回を超す講演会。多いときには日に3回、そしてほぼ毎日のように地方を飛び回っておりました。

講演の大半は、エベレスト遠征でお世話になった方々の依頼や、父が校長を務めるクラーク記念国際高等学校(全国50カ所以上にキャンパスがあります)の各地元での報告会など。さまざまな医学会やイベントなどからも声がかかり、その大半はスケジュールの調整がつかず、大変申し訳なかったのですが、お断りをしていた状態でした。エベレスト遠征で実践した「年寄り半日仕事」は返上。はたから見ても、働き盛りの30〜40代と比べて、その3倍は仕事をこなしていたのではないでしょうか。
沖縄日帰りの次は地方4県にわたる巡業、合間に東京での仕事を入れて北海道へ2日間、そして九州へ。かなり無茶苦茶なスケジュールで、その管理をしていた私自身の責任でもあり、大いに反省しているのですが、父に相談すると本人は「大丈夫、大丈夫」といたって平気のようです。「エベレストの話をして聞いてくれる人たちが元気になることで、自分もうれしいし元気になるんだ」と言っておりました。

すでに81歳となった父のバイタリティーに驚くばかりであります。その元気の源は、旺盛な食欲にもあるのでしょうか・・・。大げさでなくお肉を1キロ近く平らげてしまうこともある、本人いわく「ワシは肉食系老人」なのだそうです。

「夢」を実現する二つの魔法の言葉

私が父の講演会へ付いていくことはほとんどないのですが、それでも4〜5回ほど会場にて父の話を聞く機会がありました。エベレストへの挑戦をテーマとした講演内容なのですが、会場にいらっしゃるお客さまの年齢層に合わせて重点をおくポイントが少しずつ変わります。

例えば10代、高校生などが多い場合は「夢はいつか叶う、諦めないで一歩ずつ」という夢を持つことの大切さや挑戦することの意義など。40代前後の企業で働く方たちがメインのときは「固定概念にとらわれず、ゼロベースでいかに柔軟性をもって不可能とされる目標へ向かい、それを達成するか」など実践的な話。そして何よりも、高齢者のお客さまが多いときは、熱をこめて健康法について語ります。

父の持論で、高齢者の健康法には二つあると言います。ひとつは、日々散歩やラジオ体操など少しでも体がなまらないように軽い運動を続け、バランスのとれた食生活を心がけるなど、健康維持を目的とした「守る健康法」。もうひとつは、自分自身の限界を突破することを目標とする「攻める健康法」です。

もちろん、「守る」ことは大切ですが、父はどんなに齢を重ねても負荷をかければ体力増強は可能だと語ります。これこそが「攻める健康法」、いわば自分の設定した「夢」や「生きがい」へ向かうための健康法です。大切なことは、今の自分の限界の枠を超えた目標をその先に設定し、負荷がかかったトレーニングであっても楽しんで行うということです。

父の場合はエベレスト登頂でしたが、これが孫との旅行、富士登山でも、若いときに時間がなくてできなかった何かであってもいいわけです。「歳だから無理だろうな」と諦めるまえにもう一度、「うん、やってみよう」と気持ちが前向きになった瞬間に、健康法は「攻め」に変わり、夢へと向かう一歩がスタートします。

父が大好きな「夢」に付ける二つの魔法の言葉があります。それは“夢に勇気を”と“夢いつまでも”。講演会終了後、心なしか目を輝かせ、足取り軽く会場を後にされる高齢者の皆さまを、私は多くお見かけしました。

(「サントリー ウエルネスライフ マガジン」より)

私も時折、お客様に言っています。「体にある程度の負荷をかけることで、心と体の良いバランスが保たれます.

整体で動きやすい体を作り、そして動く体で、心を動かす。これが健康への良いサイクルだと思います。

体が疲れているからと、休日にゴロゴロしていても体を休めたことにはなりません。

休日はできるだけ体を動かして、体の奥から"心地よい"と感じる習慣を身につけましょう! (2014.02.01)